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Meister Interview 吉原 義人(Yoshihara Yoshindo )

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サーフィンフォトグラファー/U-SKE

サーフィンフォトグラファー
U-SKE

  • U-SKEプロフィール
  • ダイジェスト版(読了時間5分)
  • 記事全文(読了時間15分)

「サーフィンフォトグラファー」という仕事


「サーフィンフォトグラファー」とは、どんな仕事をしている人なのか?大よそのイメージはできるだろう。
サーフィン誌の表紙に掲載されるような、巨大なパイプラインの中の写真、海の専門誌や観光ガイドなどで紹介されている、美しい波や海、自然の景観などの写真。そんな画を専門的に撮るカメラマンを指す。彼らの実態を知りたいという、筆者の純粋な思いから実現した今回のインタビュー。サーフィンフォトグラファー:U-SKE氏へのインタビュー内容を、いまこうしてまとめているが、彼の「仕事」の話を聞いた、という感覚がまるで残っていない。U-SKE氏の独特な感性と、自由気ままでありながら、信じられないほどアクティブなプライベートの話をしてもらったという感覚だ。

自由な人。

U-SKE氏の人柄をストレートに表現するとこうなる。自由であり続けることの意義と責任を理解し、サーフィンフォトグラファーとして、それを貫き通している彼の言葉は、自由でありながらも、しっかりとした骨格が感じられた。今回はそんなU-SKE氏の言葉を紹介する。

海中カメラマン:U-SKE氏へのインタビュー


Q: プロ海中カメラマンになったきっかっけは?

地元の平塚は海が近く、親父もサーファーだったため、自分も中学から自然とサーフィンにはまっていって、19歳のときに初めて、ハワイのノースショアでサーフィンをした。その時に、世界レベルのサーファーと、海の中でカメラを持つサーフィンカメラマンをリアルに見た。昔から安物の一眼レフカメラを持って、いろんな写真を撮ることが好きだったが、サーフィン誌にある、巨大な波の写真やパイプラインの写真を見るのも好きだった。ノースショアのサーファーはもちろん凄かったが、それを撮っているカメラマンの方が凄いと思ってしまった。サーフィン誌で見るすごい写真を、カメラマンたちが巨大な波の中にカメラ片手に泳いで入って行って、撮っている姿をリアルで見て強い衝撃を受けた。

ノースショアのカメラマンを見て決意。

ノースショアから帰国して、すぐに大学を辞めた。 海と自然と、ダイナミックなサーフィンの写真が撮りたくて、勉強をしながら、地元のサーフィン友達や先輩をモデルに、とにかく波の写真を撮りまくった。ノースショアの波にチャレンジしたくて、バイトで資金をためては、ハワイに通った。卒業作品を撮ったのもハワイで、それ以降、ハワイには毎年通っている。

自然の中のスクープを捉えるのがプロ。

サーファーカメラマンは、スタジオじゃなく、常に自然の中で撮るから、いい写真が撮れるチャンスは保証されていない。その中で、雑誌のカバーを飾るほどの写真を撮るのは、ジャーナリズム的な言い方をすると、一種のスクープになり、スクープをきっちり捉えることができるのが、プロの条件だと思う。自分では作れない「自然」というシチュエーションが被写体であるため、リアルタイムに、“その場所”にいないと絶対に撮れないから、自分の情報網と勘を頼りにその場所に行くしかない。海外に撮りに行く時も、お金になる保証がない中で自分の持ち出しで行くから、考えてみればギャンブルだけど、スポンサーから予算がもらえるのを待っていたら、仕事にならない。思い立ったらハワイでもタヒチでも、バリでも、その場に行って、その時、その場所でしか撮れない画を狙う。

Q:いい写真を撮るには、どれくらい体力がいる?

ハワイやタヒチだと、常に強いカレント(潮流)があって、足がつかない海の中で何時間も立泳ぎをして、ポジションを確保する必要があるから、相当な体力が必要。体力がなければカレントに流されてしまう。自分は身長166cm/体重55kgとかなり小柄な方だけど、サーフィンカメラマンは基本、ゴッツい奴が多い。ノースショアのカメラマンからは、「この画をお前が撮ったのか?」とよくびっくりされることがある。笑。
自分は体を創るために、サーフィンとヨガを取り入れている。ヨガは20代の前半にハワイでお世話になったカメラマンが、生活全般にヨガを取り入れていて、それ以降、自分もストレッチや呼吸法、体で自然を感じる感覚などを活用している。サーフィンにも撮影にも良いと思う。