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Meister Interview 緑 健児(Midori Kenji )

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新極真会代表理事/緑 健児

新極真会代表理事
緑 健児

  • 緑 健児プロフィール
  • ダイジェスト版(読了時間5分)
  • 記事全文(読了時間15分)

まえがき


“武道”という言葉を辞書で引くと、「武士として身につけるべき技。武芸。武術。 武士として守るべき道。武士道。」 と出てくる。現在、武道とされている武術には「剣道、柔道、空手、弓道、馬術、忍術」があり、いずれも遠く武士が活躍していた時代から受け継がれてきた、日本独特の文化・武芸と解釈することができる。また“武士道”とは、武士達の中で発達した道徳であり、忠誠・勇敢・犠牲・信義・廉恥・礼節・名誉・質素・情愛などを尊重した思想とされている。近年では、海外でも武士や侍を題材とした映画が作られ、日本の映画俳優やアスリート達が侍・武士と称されるなど耳にする機会も増えているが、実際に皆さんの周囲に、武の道に生きている人はどのくらいいるだろうか。代表的な武道の一つである「空手道」。その中でも、全世界空手道連盟新極真会は、世界82ヵ国で競技され、実に8万人を超える門下生を持つ。空手家として世界の頂点を極め、8万人の門下生を持つ組織のトップである緑健児氏の言葉には、その明確な回答があった。個人としてのゆるぎなき強さ、組織のトップとしての豊かさと深さを感じた今回のインタビュー。武の道にいる人でなくてもぜひ、ご一読いただきたい。

新極真会代表理事:緑健児氏インタビュ-


Q:極真空手とは?

素手・素足を以て相手と戦い、勝敗・決着をはっきりつける空手。

空手には大きく分けて、直接的な打撃を行うフルコンタクト系空手と、直接的な打撃は行わず寸止めとする、ノンコンタクト系空手がある。極真空手は故・大山倍達総裁が確立したフルコンタクト系空手で、素手・素足を使って相手と戦い、勝敗・決着をはっきりつける空手を指す。強さにあこがれる少年達・大人達の間で急激に普及した。
さまざまな流派がある空手において、極真空手の一番の特徴は“強さ”であると認識している。

Q:極真空手で行う稽古とは?

大きく分けて2種類ある。空手の技や型を体得するための基本稽古と、それを試合に活用し相手に勝つための組手稽古。まず重要なのが基本稽古、空手家として基本的なスキルを身に付けるための稽古で、これができずに試合で勝てるということはまずありえないし、できなければ段位(帯の色)も上がらない。きつい姿勢でしっかりと静止した型を作れること、また力強さと柔軟性を持った動作ができること。組手はそれを実戦で活かすための稽古。基本稽古がどんなにできても、実戦経験がなければ試合では勝てない。組手稽古を真剣に何度も繰り返し行うことで、相手の動きを読み、自分の間合いを掴み、相手に有効打を与えるタイミングと動きが見えてくる。

Q:精神面ではどんなことを教えている?

心身共に強くなること。強さと共に優しさを身に付けることが空手道の本質。

大きく分けて2種類ある。空手の技や型を体得するための基本稽古と、それを試合に活用し相手に勝つための組手稽古。まず重要なのが基本稽古、空手家として基本的なスキルを身に付けるための稽古で、これができずに試合で勝てるということはまずありえないし、できなければ段位(帯の色)も上がらない。きつい姿勢でしっかりと静止した型を作れること、また力強さと柔軟性を持った動作ができること。組手はそれを実戦で活かすための稽古。基本稽古がどんなにできても、実戦経験がなければ試合では勝てない。組手稽古を真剣に何度も繰り返し行うことで、相手の動きを読み、自分の間合いを掴み、相手に有効打を与えるタイミングと動きが見えてくる。

Q:「黒帯を取る」ことは、空手家として一人前と言えるか?

黒帯を取ることは入門してから、最初に成すべき目標。

誰でも頑張って稽古をすれば、必ず黒帯は取れる。黒帯を取ってから、さらに高みへたどり着くための修行は続いていく。空手を始める人には、緑帯や茶帯ではなく、黒帯を取ることを最初の目標とするように指導している。帯の色は、白・橙・青・黄・緑・茶・黒と7段階あって、橙~茶にはそれぞれ2つの階級がある。それぞれの階級において、できなければならない型や、組手での強さ、また武士道精神への理解が要求され、そのハードルは段階的に上がっていく。

Q:怪我をしない体を作るためには?

突いた拳、蹴った足が壊れるようでは、人を突いたり蹴ったりすることはできない。

脛(すね)で、思い切り相手の膝(ひざ)を蹴ってしまうこともあるし、拳と拳が思い切りぶつかることだってある。大きな大会ではそんな試合を1日で7~8試合もこなす時がある。どこを突いても、どこを蹴っても自分の体が傷つかないくらいに鍛えなければ、試合で勝つことなどできはしない。

怪我をしない体を作るためには、日ごろから堅い砂袋を突いたり、蹴ったりする稽古が必要。ビール瓶にテーピングを巻いて脛(すね)をたたく人もいれば、バットでたたいて鍛える人もいる。何度も血を流すほどの稽古をしなければ高いレベルには到達できない。そうやって、骨を鍛えるだけでなく、その上に筋肉の鎧(よろい)をつけることで、どこを突いても、蹴っても傷つかない体ができ、打たれ強さも備わってきて、大きな大会で勝ち上がれる。重要なのは、普段の組手や稽古の中で、自分を追い込み習慣的にそういうことをやっていくこと。大会の前だけやっても大した成果は得られない。試合以外の期間もやり切ることではじめて、勝てる体になれる。