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Meister Interview 緑 健児(Midori Kenji )

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新極真会代表理事/緑健児

株式会社協同商事 コエドブルワリー代表取締役社長
朝霧 重治

  • 朝霧 重治プロフィール
  • ダイジェスト版(読了時間5分)
  • 記事全文(読了時間15分)

「小江戸」を捨て、「COEDO」にブランド刷新した瞬間


ビールには、日本人のようにジョッキでゴクゴクと飲む爽快感だけではなく、いろんな飲み方が存在します。また様々な味のバリエーションがあり、それぞれに職人のこだわりが存在する、とても面白い世界であると再認識したのです。 また、ビール業界には大手4業者を含め、そういったことを提案している会社が少なかったことにも気付きました。 現地の素材から、日本のビール好きに喜んでもらえるように、徹底的に美味さこだわり、様々なバリエーションのビールを提案して、お客様がチョイスできるようにしよう、我々のような小規模ブルワリーで提供すべき価値はこれだ!と、今までとまったく真逆のことをやろうと、2003年までの苦い経験から、さまざまな検証を重ね、整理してできた結論でした。
この新しい取り組みは、大手ひしめくビール市場で競争環境を産むのではなく、新しいビールの楽しみ方を提唱し、ビール業界全体を盛り上げていくという、共同関係になれるのでは?とも考えることができました。そのためには、地域制を前面に出した観光地型の地ビールでなく、ビールの本質を伝えるメーカーとして生まれ変わる必要があると考え、ブランドを刷新することにしました。

Q:COEDOビールが高い評価を受けている要因はどこにあると思いますか?

世界的に評価を受けているのは、
日本人のものづくり。

手造りに対するこだわりやきめ細かさだと思います。 これは我々に限ったことではなく、日本人の性質、日本人が得意なことを意識してやっていたからかも知れません。 日本人は、欧米人のようにまったくゼロからの発明や、劇的なイノベーションを起こすよりも、既にあるものを、より高い精度に進化・発展させることが得意な民族だと認識しています。モノづくりに、一切の手を抜かず、愚直に、こつこつと研究・改善を繰り返す。我々はそれをビール造りという分野で実践してきたという強い自負がありますが、もともとはドイツから学んだ醸造技術です。それが世界の評価につながっているだけで、なにも特別なことをやっているという認識はありません。

Q:COEDOで展開する商品を5種類にしている理由は?

COEDOでは、『自由に選び、楽しむ』という、ビールの新しい楽しみ方・付加価値を提唱してきました。5種類にしている理由は、少なすぎず、多すぎずという考え方からです。2~3種類だと、選んでいる感覚を持てないですし、かといって、10~20種類だと選ぶことも、覚えることも難しい。「選択の科学」の実験でも実証されていますが、5種類程度は選び・楽しむのに最適なバリエーションだと考えています。あまりお酒が飲めない女性や私でも、5種類×150mlで750mlくらいならちょうどいいのではないでしょうか。笑

Q:クラフトビールは日本ではどんな人を中心に広がってきましたか?

年代、性別を問わず、旅行や、美術館、レストランなどでちょっと高いお金を払ってでも、美味しいものを趣味として楽しむ方々、いわゆるアーリーアダプター層を中心に広がってきたと思います。特に情報感度が高い都市部の方に、支持されてきましたので、今後もそういった方々から広がっていくと思います。また20代~30代といった若い年代の皆さんの考え方も変わってきました。昔のようないわゆるラグジュアリーブランド嗜好は既に廃れ、自分がいいと思ったものを買う、という意識が高くなっている人が増えていると思います。そういう方々は自分のライフスタイルにあったものを自分で決めて買う人であり、COEDOにも共感してくれるのではないかと、期待しています。