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Meister Interview 夜景評論家 丸々もとお/夜景フォトグラファー 丸田あつし(Motoo Marumaru/Atsushi Maruta)

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夜景評論家 丸々もとお/夜景フォトグラファー 丸田あつし

夜景評論家
丸々もとお
夜景フォトグラファー
丸田あつし

  • 丸々もとお・丸田あつしプロフィール
  • ダイジェスト版(読了時間5分)
  • 記事全文(読了時間15分)

夜景評論家 丸々もとお
夜景フォトグラファー 丸田あつし


「好き」ではない!
「気持ちいい」を仕事にしなきゃダメ!

住んでいる街の景色、初めて訪れた土地の景色、車窓から見える風景、飛行機や船など、空や海から見える景色。人は日々生活をする中でさまざまな景色に出会う。景色はその字が示す通り、朝焼けから力強い昼の日差しへ。夕焼け、さらに色濃さを増して夜へと、時間の経過とともにさまざまな「色」を写し出してその姿を変えていく。日ごろ見ているはずの景色でも、時折その瞬間に見せる意外な表情に思わず感心させられてしまうこともある。特に美しい夜景に、心を奪われた経験を持つ人は多いことだろう。

今回のGrateful-Japanでは、その「夜景」を素材として、世界各国で演出家として活躍する兄と、その「夜景」を被写体とし、優美な写真を撮り続ける写真家の弟という、おそらくは世界で唯一無二の匠兄弟をご紹介する。夜景評論家/夜景プロデューサー/イルミネーションプロデューサーである兄の丸々もとお氏、そして夜景フォトグラファー/グラフィックデザイナーである弟の丸田あつし氏である。 父の仕事はグラフィックデザイナー。両親共に油絵に興じていたため、週末によく連れていかれた場所は公園よりも美術館や写生会と、幼少期からから美術的な環境で育った兄弟。時を経て「夜景」という一つのテーマで繋がり、互いの持つスキルを存分に発揮しながら、夜景の持つ魅力と可能性を拡げ、多くの人を惹きつけている。夜景に興味を持つ人で、この兄弟が手掛けてきた夜景を見たことが無い人はおそらく居ないのではないだろうか。それほど多くの実績を持つ二人の匠(兄弟)へのインタビュー。ぜひご一読いただきたい。

丸々 もとお氏・丸田 あつし氏インタビュー


Q:「夜景」に興味を持ったのはいつ頃からですか?

□ 丸々もとお氏
小学校時代に入ったボーイスカウトの夏キャンプで、山梨の大菩薩峠から見た甲府盆地に感銘を受けたのがきっかけですね。私も弟も埼玉県の平野部で育ったため、夜景といえば街の街灯を見上げる程度の世界で、高地から見下ろすことが出来る夜景とは縁が無かったので、あの雄大な夜景は今でも目に焼き付いています。それ以来、夜景の魅力に惹かれて、夜中に家を抜け出して、夜景を求めて自転車で俳諧するような小・中学校時代を過ごしました(笑)。それと、昔から絵を描くのは好きだった(ようです)。
両親に聞くと、学校から帰ってきてスケッチブックとクレヨンを渡しておけば静かにしていたとか。。まぁ3歳頃から小学校低学年までの話なので、あまりよく覚えていないですけどね。笑


□ 丸田あつし氏
幼少の頃から、父と母が自宅で油絵を描いていたので、キャンバス張りを手伝わされたり、影響されて自分も絵や漫画を描いていました。家庭に美術的な基盤があったことはやはり大きくて、必然的に美術系の道を選びましたね。
もともと絵を描くことが好きでしたが、その当時ハマっていたイラストレーターの世界観にあこがれ、またまた父がグラフィックデザイナーだということもあり、美大のデザイン科に進みました。その中で写真の授業があって、最初は全く興味がなかったのですが、自分の考えた画、撮りたい画をその人の感性で 自由に切り取れる“写真”というものにどんどん魅かれていった。大学院では暗室やスタジオが使える環境があり、現像やプリントが学べました。父の事務所で本格的にグラフィックデザイナーとして働きはじめた頃、当時出版社に勤めながら、夜景評論家としても活動を始めていた兄から声が掛かり、夜景のガイドブックの撮影を頼まれたことがきっかけで、夜景の魅力に取りつかれていきました。

夜景評論家とは


Q:「夜景評論家」になったきっかけは?

□ 丸々もとお氏
私が「夜景評論家」と名乗って、今年で20年目になります。きっかけは出版社に勤めていた20年前に同じ業界の友人同士が集まって、自分達にしかできない本の企画を考えようという話になり、私が小学生から見続けていた「夜景のガイド本」を出そうという企画をプレゼンしたことです。その企画を全員が面白がってくれ、最初にそれをやることが決まりました。しかし、自分の本を出す提案を社内にするのにはさすがに無理があり、他の出版社に提案を持って行きます。が、その当時、夜景なんて興味がある人もいなければ、注目されてもいない。出版社で決裁権を持つ上層部の方達も、「夜景なんてみんな同じだろ、そんな本出しても売れねえよ!」と、何社断られたか覚えていないくらいです。その中で、たまたま夜景の見えるレストランで食事をするのが好きな出版社の社長が興味を持ってくれて、せっかく出すなら何か肩書をつけろ!と。当時、世界中の夕日を見て回る「夕日評論家」として活動する、ゆいさんという方がいて、夕日評論家がアリなら、「夜景評論家」もアリだろうと。それで夜景のガイド本の執筆者としてもしっくりくる、「夜景評論家」と名乗ることになったのです。

Q:「夜景評論家」という商標も取得されています

□ 丸々もとお氏
私のライターの知り合いが、旅行ガイド作家というものをやっていました。私よりも1つか2つ年上ですが、彼も自分で本を出す事になり、海外旅行のオピニオンリーダーということで「海外旅行の王様」と名乗ろうとしていました。「海外旅行の王様:ハワイ編」とか「海外旅行の王様:東南アジア編」とか、シリーズ展開を狙って、「海外旅行の王様」で商標登録申請したところ、なんと取れてしまったんです。「海外旅行の王様」で取れるんだから、「夜景評論家」でも取れる!とアドバイスをいただいて、今度は自分が商標登録申請をしてみたら取れてしまいました(笑)。
「夜景評論家」という仕事に関心を持ってもらう意味で、この商標はすごく良かったと思いますが、やはり重要なのは肩書きより実績です。商標でも名刺でも、何でもそうですが、肩書はいくらでも好きなように名乗れてしまいますので、人から注目される目新しい肩書にしても、それが商標取っていようがなかろうが、そこに意味を持たせるのはやはり実績です。